北欧家具の木工技術

1997年の夏にスウェーデンの北欧家具木工技術デザインセンターに入学し、始業式が始まるわけですが、既に各科ごとにクループ分けがされており、高校の時のようなクラス分けのような感じがして懐かしく思っていたのですが、今年入学してきた人数はたったの10人でして、入学できる確率が低い事が分かっていただけると思うのですが、合格をした人の経歴や目標などを聞いていると面白い事に気が付くのですが、みんなてっきり北欧家具の職人になりたいのかと勝手に思い込んでいたのですが、建築を志している人もいれば、生地張りの経験を持っている人など、様々な経歴や目標を持っていまして、入学できる基準と言うものが木工の経験の多さだけではないと言うことがわかり、熱意や志を持っている人であれば、きっと入学することを認めてくれると思います。

北欧家具のスクールに入学してから3日後に初めての課題が各個人に告げられたのですが、私の課題と言うのはもちろん北欧家具を作る事ではあるのですが、丸太の状態で手がまだ加えられていない状態の木を使って、ノコギリやカンナなどの刃物だけを使ってお盆を作ると言うものでして、その切り倒されて間もない木を見てみると、大量に水を含んでおりビックリしたのですが、基本的に家具を作る時は時間をかけてしっかり乾かしてから加工することが多く、そのような状況に初めて出くわしたで苦戦を強いられましたが、今考えてみると木の特性を理解することを重点として、木目の見方や木取りの方法、それから湿った新鮮な木材に対してどのように刃を入れるかを体験させて覚えると言う狙いが合ったように思いますが、確かに今の自分の役に立っています。

初め作った北欧家具はコップ

知っている人は少ないと思うのですが、北極に住んでいる放牧民族がいまして、ラップ人と言われており、飲み物を飲むときに使う独特のコップ(コーサ)を、北欧家具ならではのアレンジをして作る事にしたわけですが、生木のコーサを作り始めて感じた事は、木が非常に柔らかい事でして、日本で扱ってきた木材との質の違い大きく、繊細な力加減が必要で、水を大量に含んでいるために少しの力で刃物が入り、作業が早いという印象を受けたのですが、最初の30分ぐらいはなれるのに必死でして、感覚さえ掴んでしまえば、後は今までの経験を活かして難なく進める事が出来ました。

コーサは独特な形をしているコップですので、自分で持ち込んだスイス製のナイフが使いやすく、その後の北欧家具を作るのにも大いに役に立ち、今でも愛用しています。

製作工程を少し詳しく話しますと、最初に内側を仕上げてから外側を手作業によって形づくって行くのが良く、もちろん外側から先に仕上げる事も観光なのですが、効率的な面を考えると、確実に内側から仕上げた方が、後あと楽ですのでオススメします。

加工を進めていくと薄くなって行くわけですが、生の木を使用しているので乾燥という面での戦いも始まり、湿る事によって形状が変化し、俗に木が動くという表現をしますが、熱によっても大きく変形しますし、乾く事によって木が縮み割れてしまいます。